550キロの彼方で一旗あげたい

神奈川県から大学のために福井県に19歳の頃来たこの私（♂）ですが、
来てすぐに思ったことは”活気があまり感じられない”気がしました。

古い建物ものが多いという以外にも、
若い人たちの意識が関東などに比べると内向的な感じがしたのです。

地方の方は”保守的”と言われやすいですが、
それが当てはまった気がしたのでした。


しかし、広く活躍している方も多く、全国的にも社長率が高い県というだけあって、
すんごいなと思う方もたくさんいらっしゃると思いました。

『こだわり』が伝わってきて、多くの場面で尊敬の念を感じたのでした。

また年齢に関係なく、やる気さえあれば
成功するチャンスが多い土地ではないかなとも思いました。

商売したいな

こんな感情のまま、大学に入学してから半年後のこと、医学部の友達ができました。

密かに思案していたアイディアをその友達に相談すると協力してくれるとのこと。

それは学習塾です。福井県がなぜ成功するチャンスが多いかというのは、やはり
開業しやすいということ＝小資本で開業が可能であることだと思いました。

そこで古い木造の店舗付住宅を安い金額で借り、自力で改装しました。

木造・築年数不明なテナント付住宅を改造しました。	壁はすべて塗り直し、塾らしくしました。	教室らしくなってますか？

改装も進み、そこそこ塾らしくなってきた頃、”すいません、ここ塾ですか？”と
声をかけてくる方がいました。

その人こそ、生徒第1号となりました。開業してから3ヶ月位たつと15人程度まで生徒が増え、
”普通のバイト代よりはいいか”と言う感覚で始まりました。

金儲けをしたいという動機から始まった学習塾経営ですが、いつからか
私の地元とは違う中・高校生の態度が気になり始めました。

壁

都市に比べると情報を得ることが難しい土地柄のせいか、塾に来てくれる
生徒たちがあまりにも同じ価値観を持っているように見えたのです。

すんごい素直です。”ここは覚えなきゃだめだよ”と言えば、すんごいがんばって覚えてくれます。

”先生、この前、模試で何点取ったよ””偏差値上がったよ”

こんな会話が飛び交っています。

しかし、私が悪い先生なのか。
塾の先生をしていて成績が上がるのはうれしいのですが、将来の目標に近づくための
勉強ではなく、ただ学校の成績を上げるための勉強だったら俺が教える価値はあるのだろうか？

ふとそんなことを考えてしまったのです。

変化

それからは”生徒が減ってもいいから、自分で考える人間を育てよう”と思い、
授業に関係のない話もかなり交えていきました。

案の定、真剣に授業を教えてくれないを感じる生徒は辞めていってしまいました。

でも、平均的な大学生一人暮らしの家賃が少し上がったくらいで
テナント付住宅を抑えることができたので
塾で収入がなくとも生きていくことができました。

だから言い方は悪いですが、”残りたいやつだけ
残ればいい”と強気で経営しました。

人に立派な話をできるようなウツワではないので、多少の先輩として生徒に話をしました。

その結果、学習塾の経営が終わった今でも先生と呼んでくれる生徒たちがいます。

真正面から腹を割って話せる人間がいるのです。いつしか実家にいた頃の生活よりも、
福井の生活が好きになってもいました。


塾は生徒たちの卒業が重なったこと、テナントの老朽化による取り壊し、

卒論のための研究等
（こんな感じの事してます）

による事情で約3年間続け、今はやめました。

（現在、テナントが壊され空き地になってます。）

お金だけでなく、自分にとってはかけがえのない財産を作れたと思います。

また、そういう生徒の心の中には授業で話した雑談が刻まれたのではないかと
思います。

こんな経験をまたしたいという気持ちから次の事業計画が心の中に湧いてきたのでした。

”この地で一旗あげたい”そう思ったのでした。

過去のビジネス
学習塾	これ以上説明するとシツコイので省略
カッティングシートによるシール作成	主に車や店舗に貼る看板やシールを作成しました
オークションを利用した転売益（スノボー等）	夏のうちにスノボやウエアを買いだめして転売や 再度オークションで出品等 ビッダーズ ,楽天フリマ
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